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行ったことはなくても名古屋市の姉妹なので仲良くしたいですね。

メキシコの花

ダリア

メキシコの花 写真

スエーデンの植物学者DAHLさんの名前から付けられたダリアという花ですが、 この花はメキシコの国花でもあります。 メキシコ名でCOCOXOCHITLあるいはCHICHIPOZTLEと呼ばれるダリアは、植物学者 のDAHLさんが知る前からメキシコでは親しまれていた植物でキク科の花です。 夏から秋にかけて花を咲かせますが温暖な地域よりも寒冷地が育成に適している ので、気温の高い土地で育てたらもっと早くに花がみられるのかもしれません。 メキシコらしい色鮮やかな花弁で太陽のようにも見えますが、熱帯を好むのでは ないことがちょっと意外な感じもします。 テポソトランなどの高原に生えていた野草をインディアンが交配させながら栽培 を続けて、形状や色合いが異なる約3,000種類も品種を産み出したそうです。 ちなみにアステカ時代には球根から育てていたことからさつまいもの仲間のように 接する人もおり、さつまいもの花と呼ばれることもありました。 この地域にしか存在しなかったダリアですが、植物学者DAHLさんが関わっていた マドリッド植物園に送られたことがきっかけで北欧にも広がっていきました。 今では世界各地でダリアを観賞することができるようになりましたが、元々は インディアンが育てていたと聞くとなんだかワイルドな花に見えてくるから 不思議なものです。 せっかくですので名前もダリアではなく、もっとメキシコっぽいものがいいと 思いますがいまさらかえられないのでしょう。



ポインセチア

常緑のポインセチアも全く違うメキシコ名を持っており、NOCHEBUENAというなんとも メキシカンな本名がありますが他の国ではあまり呼んでもらえていません。 成長すれば1メートルから3メートル、あるいは5メートル近くまで大きくなり 大きな葉っぱを付けて陽射しを受け止めます。 元々は熱帯地方の植物でしたがネサルコヨトル王の時代頃に違う気候にも適応する ように改良され、観賞用に栽培されていたそうです。 葉っぱが大きいと立派に見えるので多くの人がこの植物に昔から興味を持って いたようで、タスコで産まれたポインセチアは世界中に伝えられます。 とくに19世紀にメキシコに赴任していた米国大使のポインセットさんが サンタ・ブリスカ寺院でこの花を見ていたく気に入ったとのことです。 降誕祭にキリストの厩小屋をこの花、インディアンが清純の象徴としていた ポインセチアで飾るようになったことも普及に一役買ったのですが、寺院での ポインセットさんとの運命の出会いが決定打になります。 とっても気に入った彼は故郷のアメリカ合衆国にポインセチアを送りますが、 それだけにとどまらず他の国にも広めようと頑張りました。 やがてクリスマスの象徴とされるまでにアメリカでも定着したこの花は、 ポインセットさんの名前からポインセチアと名付けられます。 花の名前は知らなくてもクリスマスに飾られている姿をみたことがある日本人も いるかもしれませんね。



コスモス・ラン

日本でもよくお花屋さんや公園の花壇で咲き乱れているコスモスは、メキシコ でも可憐な姿で公園やお花屋さんで咲き誇っています。 みなさんもそこそここの花の知識がありそうですが簡単に説明しますと、キク科 の一年草でとてもいい香りのする可愛らしい花です。 色もバリエーション豊かで、白色や赤色、黄色と信号機のようにたくさんの色彩を 楽しむ事ができるでしょう。 もっと細かく分類すると赤色でも淡紅、深紅といろいろありますが、まとめて 赤色で1括りにしても問題はなさそうです。 日本では秋桜の異名を持つコスモスはメキシコでも9月〜10月に咲き、4月や 2月にはまともに活動をしてはいません。 咲き方にはアネモネ咲き、絞り咲き、一重咲きや八重咲きがあり、日当たりの良い 場所のほうがキレイに成長するのは名古屋市で育てられているコスモスと同じです。 名古屋市にはコスモスも咲いていますがランも咲いており、この花もメキシコで 姿をよく見かけるのでちょっと嬉しくなります。 世界中で花を咲かせているランは約20,000種類もあるそうですが、その中の 0.5%はメキシコが原産と言われています。 全てのランではありませんが、かなりのランがメキシコから産まれたものを改良 して産み出された種類かもしれません。



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